格安SIMの手順は簡単
大手キャリアに比べると、どうしても難しそうに思ってしまう格安スマホだが、開通までの手順は簡単。どのような手順なのかまとめてみたので、自分でできそうだなと思ったら大手キャリアだけでなく格安スマホも検討してみよう。
① 現状の通話時間を把握
格安スマホの通話料は、大手キャリアより高くなってしまう可能性がある。大手キャリアには、通話し放題プランがあるので、もちろん一定料金で無制限通話ができる。
しかし、格安スマホには、「通話し放題」のような無制限通話のプランがない。1ヶ月の通話時間が80分あるかどうか確認してみよう!
通話の目安は80分
まずは、現状の通話料から。格安スマホには、大手キャリアのような「通話し放題」プランが存在しないため、大手キャリアより通話料が高くなる可能性がある。通話料は20円/30秒となり、長く話せば話すほど格安スマホを選ぶメリットがデメリットに変わってしまう。大手キャリアの「通話し放題」+「定額データプラン」の月額は最低でも6,500円。この部分だけ比較すれば、格安スマホが3,000円以上安くなるが、通話が多いほど差額が通話料で埋まってしまう。
目安として、通話料の月額料金が逆転してしまうのは80分以上。特に、仕事や家族と長電話する人は注意したい。もし、通話時間が80分を切っていれば格安スマホに乗り換える価値はある。

月額約3,000円では格安スマホが安いが、80分程度の通話で月額料金が逆転してしまう。
通話時間を確認するには
現状の通話時間がどの程度なのか確認したい場合は、利用明細を申し込まなければならない。ドコモとauはネットでは無料、ソフトバンクはネットでも200円の手数料がかかってしまうが、簡単に通話時間や通話先などの確認ができる。② 格安SIMの選択
格安SIMには、データ通信専用タイプ・データ通信に加え音声通話もできるタイプ、の2種類がある。データ通信専用は、自分の固定電話番号を持つことができないので、通話する手段はIP電話となる。
番号そのままで使える音声通話付きがオススメ
SIMはデータ通信専用と音声通話付きの2タイプがある。データ通信専用タイプでもIP電話を使えば通話はできるが、混雑時には通話品質が下がったり、相手先に番号通知ができない、使っていた電話番号が引き継げない等のデメリットが多い。データ通信専用 | 音声通話付き |
○ 月々の料金は音声通話付きより安い × IP電話によっては通話品質が良くない | ○ 番号そのままで電話番号が持てる × 月々の料金はデータ通信専用より高い |
スマホに対応したSIMサイズを確認
SIMカードには、通常SIM・マイクロSIM・ナノSIMの3タイプがある。スマホごとに使用できるSIMサイズがあるので、事前に調べておく必要がある。SIMカードを取り扱う各社MVNOは、どのサイズも取り扱っていることが多い。確認は各MVNOホームページで
スマホのSIMスロットによって対応するSIMサイズを選ぶ必要がある。サイズが異なるとSIMスロットに入らないのでSIMカードの仕様は各MVNOのホームページで事前に確認しよう!「格安スマホセット」または「格安SIMのみ」を選ぶ
SIMカードは単体で購入することができるが、スマホとセットで購入することもできる。スマホセットで購入する場合は、SIM単体で購入する時と同じでMVNOで用意されている。スマホの分割払いに対応しているMVNOもあるので、まとまった出費を回避することができる。手っ取り早く・簡単に開通させたい時は、スマホセットがオススメ。SIMカード単体 | SIM+スマホのセット |
○ スマホの選択肢が多い × 自分でスマホを設定する必要がある | ○ スマホ代の分割払いができる × 最新・ハイスペックモデルが少ない × SIMプランが自由に選べないパターンがある |
③ 乗り換え準備
格安SIMに乗り換える前に、まずは契約中の大手キャリアにMNP予約番号を発行してもらう。この手続きをすれば、電話番号を変えずに格安SIMが利用できる。
乗り換えに必要な出費
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバク)から、電話番号そのままで格安SIMに乗り換える場合、5,000円の費用がかかってしまう。また、格安SIMの月額料金と初期費用を合わせると、合計10,000円程度の出費となる。大手キャリアMNP手数料 2,000円
格安SIM取扱いMVNO MNP転入手数料 3,000円
格安スマホにしてしまうとは言え、乗り換え・初期導入費に10,000円は痛い。そんな時には、ユーザーを多く取り込むためMVNOがしているキャンペーンを利用すれば帳消しにできることもある。特に、10,000円キャッシュバックキャンペーンや、月額料金2ヶ月無料キャンペーンなどは是非とも利用したい。
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乗り換えに必要なポイント
1.予約番号の発行MNPには、契約中のキャリアにて予約番号を発行してもらい、その予約番号を移転先のキャリアに持ち込む必要がある。予約番号の発行には、ネット・ショップ・電話のいずれでも可能。
もっとも簡単のは電話。いずれのキャリアも契約しているスマホから発信して手続きをする。手続き自体は
5分程度で終わり、電話終了後にメールで予約番号が通知される。
2.保有しているポイント確認
忘れてしまうことが多いポイントの確認。契約中のキャリアより還元されていたポイントは意外に多い。貯まっているポイントは、ネットでも電話でも確認ができるので、多くのポイントを持っている人は移転する前に使い切っておこう!
予約番号の有効期限は15日以内なので、早めの手続きをおすすめする。
④ 格安SIMの申し込み
ここ最近、格安スマホの人気もあって店舗を持つMVNOが増えている。店舗に行けば、即開通もできるので、これから格安スマホや格安SIMを始める人は、店舗に行って店員さんにいろいろ相談することをオススメする。
店舗で格安SIMを取り扱っているのは、MVNOでは「イオンモバイル」や「楽天モバイル」、「U-NEXT」など。なかでも「イオンモバイル」は、複数のMVNO取扱いがあるため、複数の料金プランと比較できる。
大手家電量販店でも、ビックカメラは「IIJmio」の即日開通に対応しており、こちらも複数の料金プランを比較することができる。
⑤ 格安SIMの開通
格安SIMは端末を購入するだけでは開通しない。SIMカードをスマホに挿入して、その後、スマホで開通するための設定を行う必要がある。店舗によっては、開通までしてくれるところもある。
SIMフリースマホには、最初から格安SIMのAPN設定がされているモデルがあり、その場合、格安SIMを入れるだけで開通する。SIMフリースマホ以外の、ドコモやauのスマホを使う場合は必ずAPN設定が必要となる。
開通させるにはネット接続が必須
アクセスポイント(APN)設定が必要だが、キャリア契約ではショップにて設定してもらえた。しかし、格安SIMでは契約した格安SIMに準じた設定が必要になってくる。スマホによっては表記が違う場合があるので一手間必要だ。
格安SIMの開通手順
① 「設定」の「その他」を選択。
② 「モバイルネットワーク」を選択。

③ 「アクセスポイント名」を選択。

④ アクセスポイントを選択。
格安SIMの開通説明書に書かれているアクセスポイントを選ぶ。
⑤ 「+」を押して新しいAPNを登録。
⑥ APNの情報を入力。
名前・APN・ポート・ユーザー名・認証タイプ を格安SIMからの指定通りに入力。
⑦ 「戻る」キーでAPNの登録を終了させる。
⑧ 新しく登録したAPNを選択。
⑨ ブラウザでネットに接続をする。